アンドラの国旗は、1866年に青・黄・赤の三色旗が採用され、1993年に青・黄・赤の三色の縦縞と、黄色の縦縞の中央にアンドラの紋章を配した近代的な国旗が正式に採用された。
アンドラの国旗に独自のデザインはないが、青、黄、赤の三色旗を使っている国は他に3カ国ある。すなわち、ルーマニアの国旗とチャドの国旗である。一見したところ、これらはまったくユニークなデザインで、並べなければ違いを見分けるのはかなり難しいだろう。チャドの国旗はルーマニアの国旗よりも青の色合いが濃い。両国とも国旗の類似性を認めており、チャドはルーマニアに国旗を変更するよう国連に働きかけたこともある。国旗が似ている3番目の国はモルドバである。モルドバの国旗も青、黄、赤の3本の縦縞で構成されているが、アンドラの国旗と同じように中央に自国の紋章が描かれている。モルドバの紋章は、盾の上に雄鶏の頭(アルゼンチン)が描かれ、角の間に8本線の星、盾の下に紋章のバラと三日月(アルゼンチン)が描かれている。盾の後ろには、くちばしに十字架、右の爪にオリーブの枝、左の爪に銀の笏を持ったイヌワシが描かれている。