クック諸島の国旗は1979年8月4日に正式に採択されたもので、国旗の右側の青地に15個の白い星が円形に配置され、左上隅(カントン)にイギリス国旗が描かれている。
クック諸島の国旗は1979年8月4日に正式に採択されたもので、国旗の右側の青地に15個の白い星が円形に配置され、左上隅(カントン)にイギリス国旗が描かれている。
クック諸島の歴史は1595年に遡る。スペインの探検家アルバロ・デ・メンダーニャが、ヨーロッパ人として初めてクック諸島を訪れた。しかし、この諸島の本格的な探検は、1773年にイギリスの船長ジェームズ・クックによって行われ、クック諸島はこの船長にちなんで名づけられた。
1888年、諸島は正式にイギリスの保護領となった。これは、ドイツから島々を守るために地元の指導者たちが要請したものだった。この間、島々では英国旗であるユニオンジャックが使用された。
20世紀初頭の1901年、クック諸島はニュージーランドに併合され、再びイギリスの統治下に入った。クック諸島の領土では、ニュージーランド国旗とイギリスのユニオンジャックが公式のシンボルとして使用され続けた。
1965年、クック諸島は自治権を獲得し、ニュージーランドの自由連合領となった。数年後の1973年、新しい国旗のデザインコンペが開催され、約120のデザインが寄せられた。選ばれたのは、緑色の無地の布地に、群島を構成する15の島々を象徴する15個の黄色い星を円形に配し、旗の右側(ポールとは反対側)に配置したものだった。緑色は自然、大地と国家の強さを象徴し、星は空、神への信仰の象徴であり、円形に配置されることでクック諸島の全環礁の結束を象徴している。
1979年8月4日、国旗の最後の変更が行われた。ニュージーランドの国旗と同様、英国の「ブルー・エンサイン」、すなわち青地にカントンの英国旗(ユニオンジャック)を使用することが決定された。同時に、以前の国旗の主なシンボルであった15個の星からなる円は、黄色から白色に変更されただけで、現代の国旗に引き継がれた。